No.216

日帝時代の年賀状

1月初旬に神崎郡歴史民俗資料館に行ってきた。
新年だからか日帝時代の年賀状が少し展示されていた。
大正〜日中戦争開戦前に日本では年賀状文化が大きく盛り上がったらしく、「年賀状交換会」という好事家の大規模サークルのようなもの?が生まれ会員による趣向を凝らした年賀状が多数刷られたそう。その年賀状交換会の年賀状が展示されていた。

展示された年賀状、本当にデザインが凝ってて面白いし刷りも美しくてどれも目に楽しいものばかり。でも美しい年賀状には「皇紀/紀元二千六百年」と書かれたり神武天皇が描かれたり随所に皇国史観があらわれていてしんどかった。
日中戦争による物資不足が起こり、年賀状も自粛ムードが強くなりついには逓信省自らが「お互に年賀状はよしませう」と自粛を呼びかけるに至ったそう。年賀状交換会の活動もこの「皇紀二千六百年」を最後に終わったらしい。
皇国史観は日帝の軍国主義を支えた思想である。軍国主義を膨れ上がらせた日帝は戦争をさらに拡大した結果破滅に至る。
自分の首を絞めるような、自分達の楽しみを自分で奪うことに加担している「皇紀二千六百年」の年賀状…でも同じこと現在進行形でたくさんあるなって…。

参考
年賀状と戦争
畳む

社会