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ながたんと青と ―いちかの料理帖― | 第47話

読んだ時のTwitterログまとめ。

男産め産めは最悪だけど予想してたので辛さに耐えられたが、鈴音が虚ろな目で自分の刺繍について「こんなに上手やのに…何の価値もあらへん」と心の中で呟くシーンが全然想像が及ばなかった類の苦しさでとても辛い。

いちかの料理と鈴音の洋裁、世間から認められそれで生計を立てている前者と“暇な奥様“の手遊びのように扱われる後者。
両者の価値に差があるはずがないのに、家父長制社会が後者を貶める。あまりに辛い。

鈴音がいちかと周の仲をかき回すお邪魔虫のような扱いになるのは絶対嫌だと思ってたんだけど、今回見るに大丈夫そうかな…でもとても辛い。

ながたんと青と ―いちかの料理帖―

感想

ひとごろし - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画
上は、松竹公式の紹介ページリンク貼ろうとしたら公式が結末までのあらすじ全部書いてしまってるのでFilmarksにした。
以下、Twitterで昔つぶやいた映画版ひとごろし感想ログまとめ+α。

主人公と妹のやり取りが好きだったんだよな〜と見返してみたらやっぱりすごく好き。「男らしさ」と程遠い主人公の良さ。妹にも敬語なの可愛すぎやん。

妹に「(臆病者と笑われてる)兄上のせいで嫁のもらい手がない」と愚痴られてる時のひたすら弱々なところすごく良いんだけど、妹に上意討ちやるぞ〜って興奮して気が大きくなってるとこの演技の不穏さ、松田優作すごくいいな…。

「男らしさ」に飲まれてしまって妹にも居丈高な態度になってしまうのかと思いきや、根の「男らしくなさ」の方が勝っているのでそうはならないところが良い…。

これ、ラストを思い返してみると封建主義とか「男らしさ・強さ」とかに舌出してみせるというか服従しない終わり方でとても良かった記憶。

劇伴がアニメっぽいなと思ったら渡辺宙明。
このコミカルで軽い音楽が、武士道をとことんコケにしてる感じですごく良い。

武士達が六兵衛を決闘の場に引きずり出すくだり、失神や失禁した特攻隊員を無理矢理戦闘機に乗せていたという話を連想してしまう。
作中一番怖かったシーン。
武士達の滑稽さがまた怖さを煽る。

ひとごろしの好きなところ、武士道をとことんコケにしているところ。音楽や主人公のキャラ、結末に至るまでとことん武士道をコケにしている。

主人公が「武士の美学」「男らしさ」のかけらも無いところが良い。
本当に武芸ダメで知恵者でもない(あれは知略とはまた違うと思う)人格が立派な訳でもない。
日本のエンタメの美化された武士像からとことん離れたキャラなのが良い。

封建主義社会で、人間を権力者の為の道具としてしか見ない社会では「役に立たない人間」であり続ける事自体が権力へのサボタージュというか反抗というか。権力者に都合の良い道具にならないという事。なんか癒しを感じてしまった。

結末、主人公が「武士道」「忠義」みたいなのを全部裏切っててめっちゃ好き。
私は従順じゃない人間が好き…従順な人間は見ているのがすごく辛いので…。

昂軒も主人公に引っ張られて「武士道」を捨てちゃうのとても好き。
共犯関係になっちゃってんじゃん…好きだよ…。

武士でない為に武士達から見下される昂軒が、武芸の腕といい立ち居振る舞いといい死ぬ覚悟を決めている事といい作中の誰よりも「武士道」の理想を体現しているの皮肉で良い。

感想

天皇制を存続させて天皇をありがたいもの良きものとして大切にし続けている事自体が日帝の植民地支配侵略加害の被害者の人達への二次加害なんだから、その一点をもって天皇制は廃止するしかない。

人権